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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年1月6日(月)

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知事記者会見

2020年1月6日(月)


知事発表(記者質問):今年の抱負
記者質問:今年の抱負
記者質問:今年の抱負、知事の発言について
記者質問:知事の発言について
記者質問:知事の発言について、リニア中央新幹線
記者質問:東京オリンピック・パラリンピック、知事の発言について

知事発表(記者質問):今年の抱負

(知事)

 皆さま、明けましておめでとうございます。旧年中はいろいろと皆さま方とともに、県政のためにご質問いただき、また、それに応じた形で県政を進めることができました。御礼を申し上げます。今年は新しい年となって、どうぞ、昨年に引き続きよろしくお願いを申し上げます。

(幹事社)

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。新春の最初の知事の方からのご挨拶というか、お言葉をいただければと思いますけれども。今年の県政運営における抱負とか意気込みを。

(知事)

 抱負ですね、これはございます。少なくとも三つ大きな柱があります。何と言いましても、昨年のワールドカップに引き続きまして、静岡県は今年、東京オリンピック・パラリンピックにおける自転車競技、これを開催県として、しっかりと成功させねばならないと。これは国際的な責任であり、静岡県としましても昨年のラグビーのときと一緒で、ワンチーム、オール静岡で、この大きなチャレンジに、大きな課題に挑戦していきたいということでございまして、皆さま方も、また県民の皆さまとですね、これは、私の場合は、前回のオリンピック、十代のときに楽しみましたけれども、やはり大きな大きな、人生の自己発見といいますか、日本発見、世界発見ということでございました。きっと同じようなことが多くの人々にとって起こると存じます。これは何としても無事に終わらせ、かつ、できれば皆さんとともに喜びを共にできる成功になるように導きたいと思っておりますので、どうぞご協力をよろしくお願いを申し上げたいと思います。

 そして第2の抱負といいますか、これに関連してでございますけれども、このワールドカップならびに東京オリンピック・パラリンピックのレガシーをつくっていくということでございますが、これをもう少し具体的に言いますと、スポーツの大国元年にしたいなと。大国づくり元年にしたいというふうに思っております。人間の形成にさまざまな道がありますが、義務教育におきまして、さまざまな学科がとどめられておりますけれども、大きく分ければ、身体でも学ぶものと、それから頭で学ぶといいますか、知的なものがあると存じますけれども、どちらかというと知性偏重であった、そうしたのとバランスを保つために、体で覚えると。それ一番はっきりしてるのはスポーツであります。それの華が、世界大会であったり、何と言いましてもワールドカップ、そしてオリンピック・パラリンピックであるということでございまして、このワールドカップ、オリ・パラこれを契機にいたしまして、スポーツにおいて、輝く県にしてまいりたいというのが第2の抱負であります。

 そして第3の抱負は、今年は、令和になりまして、最初のお正月を迎えたということでございます。そして、今上天皇陛下のお誕生日は、富士山の日ということでもございまして、この富士山が象徴するものは、私は美しい景色であると同時に、その美しい景色をつくり上げている物質的な根拠は、雪。雪は水の結晶でありますから、水であるということで、この水に関連した問題では、静岡県にも起こっております。一つには、災害、いわゆる豪雨であるとか、台風であるとかということによって、昨年も大きな被害が出ました。水はこのような形で、人間に被害をもたらすだけじゃなくて、富士山の湧水あるいは南アルプスに水源を持つ大井川の水というのは、多くの人々の命の源泉になっているものであります。特に南アルプスの水というのは、これは一歩も譲れないということで、この南アルプスの水はこの1年、従来どおり、県民のために、県民の声を、また県民のご協力を得ながらしっかり守ってまいりたいということでございます。以上、大きくは三つでございます。

(幹事社)

 ありがとうございます。幹事社から1点伺います。レガシーをスポーツ大国づくりの元年にしたいということでお話もありましたけども、つい昨年の11月の移動知事室の際などに、スポーツ・文化観光部といったものもつくりたいというような構想をおっしゃってましたけれども、実際検討されてるのでしょうか。それと、またそこに託す狙いがもしありましたら伺いたいと思います。

(知事)

 いいご質問いただきましてありがとうございます。今スポーツは、静岡県では文化・観光部が所管しております。全国に先駆けまして、スポーツの局長を設けました。また、それは何人かご経験していただいた上で、今、担当部長を設置しております。しかしながら、全体としては文化・観光部に属する形になっておりますので、もう少しこれを格上げするといいますか、対等にすると。スポーツの祭典であり、また文化の祭典でもあるオリンピック・パラリンピックであります。それは、どちらがはっきり人々に感化するか、感化力があるかといえば、スポーツではないかと、こういうふうに思いますので、それに即した形で文化・観光部も、名は体を表すといいますので、スポーツ・文化観光部にしてはどうかという声が上がっております。その声、皆さんと若干時間がございますので、来年度に向けまして、文化・観光部をスポーツ・文化観光部として編成するのが適当かどうか。どちらかというと、編成していこうという方向で今動いているということでございます。

(幹事社)

 ありがとうございます。その他各社、今の知事のごあいさつに関連してご質問ありましたらお願いします。




記者質問:今年の抱負

(記者)

 明けましておめでとうございます。今のレガシーのことについてなんですが、子どもの体力が年々落ちてきているという現状、静岡も例外ではなくある中で、スポーツの大国づくりということでいうと選手の育成の方ではどのようなことをしていきたいなとお考えでしょうか。

(知事)

 はい。選手の育成、これはですね、指導者の育成でもあるわけですね。従って、この指導者をどのように育成するかということが問われます。と同時に、実は潜在的に指導者になれる方たちが静岡県にたくさんいらっしゃるという認識を持っております。その一つは、例えば、昨年の場合、ラグビーの教則本というのを出しました。これは、その提案があったのは、「地域自立のための『人づくり・学校づくり』実践委員会」というところで提案があって、それを議論いたしまして、それを教育委員会に持ち上げていくと。そこの総合教育会議におきまして、それを、実践委員会の委員長だったか、副委員長だったかそのどちらかがご説明くださって、そしてその結果これができ上がりました。その場合、先生になったのは、もちろん学校の先生にご理解いただくと同時に、実際にラグビーをやっている人たちということだったわけです。その方たちが、小学校、中学校に出掛けていただきまして、もちろん、要請があった場合だけでありますけれども、そのことによって、2万数千人の小中高生がこの本物のラグビーを体験することができたと。実はそれ以前にも、スポーツ、野球やサッカーやその他もろもろスポーツの人生を歩んでこられた人がたくさん静岡県下にはいらっしゃいます。その人材バンクを作ってはどうかという意見もありまして、そういう人材バンクの一時的な資料もできております。こうした人たちをどのように活用していくかということであります。ボランティアでいいのか、あるいはきちっと報酬が頂けるものにするのがいいのか、それからまた、学校のスポーツとどのように関連させればいいのかというところがございまして、実験的には磐田の地区を中心にいたしまして、地域スポーツというものを学校横断的にやってみようということで、ラグビーと陸上競技を中心にやってきたわけでございます。そうした試みを他のスポーツ分野にも広げていこうということであります。全てのスポーツというわけにいかないので、自転車、ラグビーなどは、今回の世界大会を契機に重点的にやっていこうということでございますけれども、社会総掛かりでスポーツ大国をつくっていくためには、従来のやり方から少しくやり方を変える必要がございまして、これは実践委員会等々でまた知恵を頂きながら、スポーツ大国をつくっていきたいということでございますが、子どもの体力が低下しているのは、これは本当に問題だと思ってます。ただしボールを投げるとか、走りであるとか、いくつか競技がありますけれども、そこに入ってないものもあるんですね。例えばボール投げとボール蹴りっていうのがあってもいいと思うんですけれども、ボールを蹴る。どれぐらい蹴られるかというのは入ってないんですね。聞くところによると、ボール投げっていうのは、手榴弾を投げるという兵隊の訓練の頃から体育に起こされたという、そういう議論をしてる方もいらっしゃいまして、従って今の時代に合った、スポーツに応じた形の、各種スポーツに応じた形での体力テストというものがあっていいと思いますけれども、それはともあれ、仮にそのボール投げでは全国で一番低かったということですけれども、仮にボール蹴りが、仮にその体育テストの中に入っていくとなるとなれば、サッカーの好きな子どもたちがたくさんいますから、多分トップクラスに入るのではないかというふうにも思っております。今回のその体力テストの結果だけをもって、静岡県の子どもたちの体力が低いとは思ってないということだけ申し上げたいと存じます。

(記者)

 今年もよろしくお願いします。スポーツ・文化観光部について少し細かな点で恐縮なんですが、今、文化・観光部っていうのは、文化・観光部というふうに並立する形で。スポーツ・文化観光というのも、スポーツを頭に持ってきて、中ポツで続ける、どういうイメージを、知事は名称で持っているか具体的に教えていただければと思います。

(知事)

 これ決まったわけではありませんけど、なかなか良いご質問で。スポーツ、中黒、文化観光、ひとくくりという案が、比較的今検討している方たちの中では多いですね。スポーツ・文化観光部と。だからスポーツが際立つ形になるんじゃないでしょうか。

(記者)

 ありがとうございました。続きでその中で、スポーツに関して特に力を入れていかれたい分野というのは、オリンピックですとかラグビーのレガシー継承ですとか、知事はどこに力を入れていかれるつもりでしょうか。

(知事)

 そうですね。ラグビーは、ぜひ力を入れていきたいと思っております。それから自転車も力を入れていきたいと思っております。これは子どもたち、少年、青年だけでなくて、世界の人々にとっても、ここがラグビーの聖地、これはエコパにおける「シズオカ・ショック」ということで、そうしたものを、不定期ながらもほぼ定期的に何かレガシーに関わるようなマッチを招聘(しょうへい)できないかというようなことを考えております。それからまた、自転車に関しましては、もうすでにサイクリストの聖地を創造する会議というものが稼働しておりまして、今、その委員会の提言等に基づきまして、文化・観光部の方で、スポーツ局が中心になりますと、部長以下が担当になりまして、いわゆるバイシクルピットだとか、矢羽根の設置であるとか、さらにサイクリングコースですね、こうしたもののご紹介であるとか、それから最近ではプロチームが誕生いたしましたけれども、こうした事柄を後押ししていくということで、今回のワールドカップとオリ・パラに関わるこの二つの競技については重点的にやっていきたいと思っております。

 それからいろんな議論が出ておりますけれども、これはまだ、決まったわけではありませんけれども、例えばゴルフですね。静岡県は今の冬でも、日本海側と違ってゴルフができると。これはジェントルマンのスポーツといって、いわゆるレディース・アンド・ジェントルマンのスポーツっていうべきでしょうか、審判がいないわけですね。皆それぞれの不正をしないということを信頼した形で行われるスポーツでもありますし、ゴルフ場協会のご協力も、前からも申し出ていただいてはおります。そうしたことを通じて、ゴルフもぜひ新しく加えたいというふうに思っております。これは、目下のところ出ている話題としてでございます。それからもちろんサッカーも、JFAアカデミーというものを長くお預かりしたということもございますので、これは日本サッカー協会っていうのは実に立派な教育システムを作り上げてらっしゃるんですね。こうしたことは、言ってみれば、静岡県はもちろんサッカー王国という名を持ってきたわけですので、この点は、従来通りやっていかなくちゃいけませんが、ややプロの方が低迷してるっていうふうな印象も否めないということから、サッカーはやっぱり肩入れをしないといかんなという感じは持っております。それから野球も、草薙も立派な球場になりましたし、今、浜松の篠原の方に、球場づくりについて今意見を県民の皆さま方からいろいろと頂きまして、それを検討しているということですので、野球も、これはオリンピックのゲームの一つなので、こうしたものを、旧来のスポーツではありますけれども、入れていくと。もちろん水泳もあります。バドミントンもあります、卓球もあります。そして挙げていくとたくさんのものがございます。柔道も嘉納治五郎がらみのことで、伊豆の国市で、モンゴルの選手の強化合宿、事前合宿が行われておりますけども、これもございますし、またレスリングも焼津でございますが、こうした、挙げていきますとたくさんございます。それと同時に、武道ですね。静岡県には男女ともに武道に親しむ、そういう伝統もあるようです。例えば棒術であるとかなぎなたであるとか、もちろん剣道もその基本でありますけれども、こうしたものも、今、学校の必須科目になってるかと存じますけれども、それ他に相撲もございますでしょ。ですから、相撲、柔道、剣道などという、こういう武道に関わるものも視野に入ってるということで、なるべく裾野を広げながらですけれども。これは先ほどのご質問にございましたように、その指導者がいないといけないということと同時に、その施設がないといけないということで、潜在的なアスリートのご希望にしっかりと耳を傾けながら、今、何が必要なのかと。例えば弓道におきましては、やはり遠くに飛ばすやつと近くに矢を放つやつと二つあって、そうした施設が、十分にないという意見も聞いております。ですから、アスリートの意見、また少年少女の希望をかなえられる形で、スポーツの裾野を広げていこうということで、今、スポーツ担当部長以下、スポーツ関係に、やってる方たちを中心にいたしまして、科目もですね、優先順位を含めて、決めていくことを通してスポーツ大国をつくっていきたいと。そして世界の方たちに来ていただいて、つまり一流の選手たちに来ていただけるような、そういうところもちゃんと頭に入れてやりたいと。それは、ラグビーとオリンピック種目でございます自転車においては、特にそれを考えております。




記者質問:今年の抱負、知事の発言について

(記者)

 ありがとうございます。もう一つ、今、篠原の野球場の話が出ました。県民アンケートなどで、規模についていろんな意見があったかと思います。知事は、今、プロ野球誘致なども含めるといった考えを持っているか教えてください。

(知事)

 プロ野球も、今12球団ですね。それを増やすという動きとかあるようで。ですから今、そうした動きも見ながら、今度新しく造られる篠原の球場は、そうした人たちの注目を浴びるようなものにした方がいいという考えは持っております。ただスポーツの、プロのためだけのものであってはならないというふうに思っておりまして、県民各層が、ソフトボールからいわゆるプロの野球まで楽しめるような、そういうものを念頭に置きながら、しかし、一流の選手を身近に見るということがとても大切なので。篠原の場合には、何万というような、1万以上の数字が上がっておりますので、これは当然プロが試合ができるということで、そうしたところが、太平洋のいわば札幌から仙台、そして関東地域、そして名古屋そして広島、それから九州、福岡とこういうところに、太平洋上のど真ん中に、静岡県位置しておりますから、関心を持つ球団があることは、前の草薙を増改築したときに、いくつかのところからアプローチがありましたので、今回新築ということになれば、関心があるところが出てくるということは考慮しておかなくてはならないと思っております。

(記者)

 2万2千という数についてはいかがでしょうか。

(知事)

 そうですね。草薙が2万2千ということで。この2万2千というのは、楽天が持っております球場がそうだったんですが、その当時でありますけれども、従って、それに合わせようということで。仮にプロが来た場合には、日本シリーズを戦うと。そこが仮にホームグラウンドになれば、3万人必要だということで、確か楽天の球場も3万人が入るようになったかなと思っておりますけれども。そうしたところから2万2千という数字が出ました。そして、やっぱり浜松は野球王国の一つですから、浜松の名は、かつての甲子園での健闘から、静岡とともに、高い、いわばネームバリューを持ってるわけですね。その意味でやっぱり草薙よりも小さいということに対して、何としてでもそれと対等ぐらいのレベルの球場は欲しいという強い意見が寄せられているという、そういうことで2万2千という数字が出てきてるということです。

(記者)

 よろしくお願いします。スポーツ・文化観光部に関してなんですけれども、これは単純に部の名前にスポーツを加えるだけなのか。それとも、課も編成し直すのか、どういう方針でしょうか。

(知事)

 そうですね。仮に、人材にもよりますけれども、文化・観光部となれば、「文化部長でしょうか、観光部長のイメージがどちらが強いですかね」があるでしょ。だから、スポーツ・文化観光部となったときに、人材がいなければ名前だけになりますから。今、スポーツ担当部長、ご存知のとおり広岡さんが務めております。局長を山本君が務めておりますけれども、その周囲にいる例えば大石さんにしても、見るからにスポーツマンですね。そしてそれが、例えば検討するといった場合、議会で。そうすると、文化・観光部長が答弁なさるわけであります。ですから、文化・観光部長は文化・観光部というそのイメージの中で、選ばれてきた部長さんなわけですね。スポーツ・文化観光部となれば、やはりスポーツに通暁している、そういう職員というものと、それに応じた形での編成ということが大事で、議会における答弁あるいは説明におきましても、スポーツの比重がぐっと増すということになると思います。私のこの10年余りの職員の皆さま方を見ている限りにおいては、文化部長とスポーツ部長と並べたときに、どちらの人数が人材として多いかというと、これは失礼に当たったらいけないんですけれども、スポーツ部長になった方が、文化部長になるより、可能性として高い人が多いということで、人材は、スポーツ部に実は潜在力として静岡県にはあるんではないかと。

 パっと顔を見れば、皆それぞれスポーツのイメージがサーッと出てくるわけですね。そういう意味で、編成も文化・観光偏重から、スポーツ・文化観光ということになりますので、対等くらいになっていくんではないかという見通しは持っております。ただしこれは、組織再編というのは大変に大きな問題なので、まだ1月、2月にかけて、じっくり皆さんのご意見を承った上で、それで決めたいというふうに思っています。

(幹事社)

  そのほか、よろしいですか。では、自由に質問ある社はお願いします。

知事の発言について

(記者)

 どうぞよろしくお願いいたします。年末のことなんですけれども、年末に知事が行われた緊急の会見といいますか、「ごろつき」、「やくざ」というご自身の発言に関する会見を開かれましたけれども、この中で、一体このごろつきあるいはやくざという言葉が、一体誰に対して発せられたものなのか、何に対しての謝罪なのかという中で、明確にされませんでした。そのことについて自民党は、この会見は謝罪になっていないというふうに言っている向きもありまして、新年度予算の協議にも応じない方針を示していますけれども、こうした自民党の姿勢についてどのようにお考えになっているのか。そして、今回ご自身の発言がこうした事態を招く結果になったわけですけれども、今後、新年になって発言について何か、例えば気を付けたりとか、その姿勢を変えるとか、というようなお考えがあるのかどうか、その2点をお願いします。

(知事)

 はい。昨年二つのことが問題になりました。いわゆる、この知事の意見に反対するということは認めないといったようなことが、二元代表制に対する冒瀆(ぼうとく)だというふうに言われたわけですけども、これはもう曲解ですね。図書館についてだけ言った発言です。ですから、この図書館を造るというのは、学校で先生が教室を閉じたり、授業をしなかったり、あるいは教科書がなくなると一緒でありますから、静岡県の県民の代表として、首長さんも、議員さんも、みんなこれは必要であるということを前提にした上で、この文化力の拠点というものの中に、それ以外のものが入っていると。しかし、図書館については、皆賛成してられると。そうですよねと。図書館に反対するというのは、議員の資格がありませんねという、そういう話なので、それ以上でも以下でもないということであります。

 それからもう一つ発言は、これはもう極めて不適切でございまして、その源は、リニアの問題が県の中で大きな話題になっておりまして、水に対して県民の皆さんが大変心配されてると。特に大井川流域の皆さま方がそうですね。ですからアクションを起こしてほしいという、そういう要請が出てきてるわけです。それは、市長さん、首長さん、商工会、商工会議所、さまざまな団体から、利水関係の団体から出てきております。これに対して、静岡県議会の委員会で、このアクションを起こさないという結論を出されたわけですね。この結論に対して私は強い怒りを覚えました。しかし、怒りを覚えたからといって、それを尊重しないというわけではありません。しかし、言い過ぎたということでありまして、そのことに対する反省は深く自らに言い聞かせておりまして、こういう言葉は、二度と使わないということです。昔から「過ちは改むるにしかず」といいますけれども、改めるということで、二度とこういう過ちは起こさないということでございまして。令和、美しく和しているという時代に、そうした汚い言葉は決して使わないでおこうということを、年末から年始にかけて自らに誓いました。以上です。




記者質問:知事の発言について

(記者)

 質問の趣旨なんですけれども、それを、今ご自身が今おっしゃったその汚い言葉っていうのはそもそも、あらためて誰に対しておっしゃったものなのかということが、一番の質問の趣旨でございます。それと、もう一つは自民党が、その緊急会見については、これはやっぱり謝罪になっていないというふうに感じているということなんですけれども、こうした新年度予算の協議にも応じないということなんですが、これの姿勢については、知事はどうお考えなのか、その2点をお答えいただきたいと思います。

(知事)

 県議会の議員の方たちも、県庁を預かっている知事も一緒ですけれども、県民の公金を預かっているわけですね。それを県民に還元するというのが仕事です。ですから、予算は粛々と政策的に議論をして、優先順位を決めて、そして通していくということが、公益県民の利益にかなうということでございますから、その点はちょっと言い過ぎられてるのではないかという感想を持っております。誰にうんぬんは、そういうことを言う以前の問題でありまして、ともかく極めて不適切な言葉ということで、誰に対しても言うべきことではないということであります。

(記者)

 では、それは誰に対して言ったかは、明確にはしないということでしょうか。

(知事)

 委員会の議決といいますか、これは民主主義ですからね。たとえ激烈な反対意見を持っていても、多数決で決まった以上、それを尊重するというのが基本的なルールです。そこでごねてはいけないと。しかし、当然意見を持ってます。私も同じでありまして、特にこの水問題に関しては、ぜひ、いわばアクションを起こしていただきたいと。アクションが起こるだろうというふうに思っていましたが、それを起こさないということになったことに対しましては、「なぜだ」という強い気持ちがございました。そうしたことが、ああいう発言になったということでございます。ただし、否決されたことについては、これは尊重するというと、全く変わりありません。これまでもそうしてきました。

(記者)

 はい、ありがとうございました。

(記者)

 ちょっと関連してなんですけど、今日、仕事始め式の中でも、ご自身も反省される部分が昨年もあったというような話をされてましたが、やっぱこういったことを指しているということでよろしかったですか。

(知事)

 そうですね、「過ちは改むるにしかず」、やっぱりこの聖人君主はいませんのでね、自らも常にそれを反省して勉強してるわけですけれども。特に、悪をなしてはならないということと同時に、正義にもとるってことがあると、やはり、感情が動きますわね。しかしそれは怒りになります。西洋では神々の怒りは「wrath」というふうに言いまして、肯定する面もあるようですけれども、しかし、新約になりましてからは、これは「愛」に変わったわけですね、決して怒らないということであります。私自身もよくよくそうした自分の性癖を自覚しておりまして、「決して怒らず」という賢治さんの言葉ですね、欲はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っているという、そして「あらゆることを自分を勘定に入れずに、よく見聞きし分かり、そして忘れず」、困ってる人たちのために働くと。これを自らに言い聞かせ、かつ県民の皆さま方に約束したわけですね。そういうふうにして「仏の川勝」、この言い方はともかくとしまして、決して怒らないという約束をしたにも関わらず、今回水の問題に関しましては、相当に思い込みといいますか、これが深うございまして、まさかこれだけ強い要請が県民各層から寄せられているところで、県議会がどうして前に進もうとなさらないのかというのは非常に残念でした。そうしたときに、思わずこの件に関して、何もしないってことは遅れるってことですからね。ですからある意味で県税の無駄遣い、遅れるってことは、アクションを起こさないってことは、現状は進んでいるので、事態が遅れるということなわけですね。そうした事はあってはならないし、ない方がいいと。ただ、予算うんぬんのことは、これは冷静にお考えになればどなたもそうですけれども、県民のために働いているので、県民の公金を扱っているので、これの予算の執行というのを、しないというのは、これは職責にもとるというふうには思いますね、基本的に。

(記者)

 今年もよろしくお願いします。先ほど知事は、図書館を造ることに関しては議員皆さん必要であるということを前提としたと。図書館に反対する人は議員の資格はありませんとおっしゃいましたけども、図書館自体が公益に資するとは、個人的にはもちろん思いますけど、図書館を必要とするかしないかも含めて、それは議員の皆さん、それぞれの判断があると思いますし、それに関しても、知事の方で議員の資格があるかないかっていうのを言うべきではないというふうに思うんですが、それに関して知事はいかがでしょうか。

(知事)

 そうですね。その赤子が泣いてると、ミルクが欲しいから。ミルクをやらないと。誰も親の資格がありませんよという言い方できますね。学校で子どもたちが、教育を受ける権利があります。そこに、ちゃんと教室を開いて、先生は教材を準備して教える義務があります。それをしないというふうになれば、これは先生の資格に欠けるということです。同じように、図書館というのは、今、中央図書館が老朽化でひびがいって、危険な状態なので使えないわけですね。ですから、これを長引かせてはいけないということであります。ただ文化力の拠点という言葉にございますように、そこに食の都、茶の都、花の都だとか、AIだとか、ICTの拠点だとか、もろもろのものが一緒に入っていたので、こうしたものについての詰めが甘いというところが批判の対象になって、よくよく聞いてみると、予算要求に来られたときに、全ての方にその図書館の話をしてるわけです。自民党も、ふじのくに県民クラブも、公明党さんも、それからたった1人で来られましたけれども共産党の議員さんにも同じ話をしています。そして、特に激論になったのは、ふじのくに県民クラブの方でしたけれども、聞いてみると図書館に反対してるわけじゃないと。だけど文化力の拠点の中に含まれている、ICTの拠点にこれだけの額がいるとか、AIの拠点に、そこに反対してるんだと。極め付けが比較的反対に対して、親和性の高いというふうに思われる共産党の議員さんと話をしたときに、図書館は私賛成なのと、それはそうですよね、図書館に反対するということであれば、議員の資格がありませんよねという話なのです。

(記者)

 文化力の拠点に関してはそうなのかもしれないんですけども、一般的に図書館が必要かどうかも含めて、それは各議員の方が判断することであって、それに対して議員の資格があるかどうかっていうのは、選挙で国民、県民の方が決めればいいと思うんですけれども、知事が会見で、図書館に反対するものは議員の資格がないということは、違うと思うんですけども、これに関してはいかがでしょうか。

(知事)

 そうですね。私は図書館は必要不可欠のものだと思っています。そして、少なくとも私の知ってる限り、それに反対する議員の先生はいらっしゃらないということです。もちろん一般論として、何につけても賛成反対の意見はありますけれども、図書館について反対する人の意見を聞いたことはありません。




記者質問:知事の発言について、リニア中央新幹線

(記者)

 知事の周りに図書館に反対する人がいないのは分かったんですけども、一般的にこういった政策に対して、反対するしないを指して議員の資格がないと発言することは、二元代表制の否定につながると思うんですけど。

(知事)

 それはそのとおりです。だからそれは、今言うところの、牽強付会ですね。一般論として言えば、何事にせよ反対論があるのは当たり前で、しかもたとえそれが少数意見でもそれを尊重するというのが民主主義のルールですから、それは心得ております。ですから、それを一般論に解消するのではなくて、ことは図書館の話で、その発言は4会派全ての方たちと同じようにしてるわけです。最後、図書館の、反対する人は資格がないですよねというのは、その後に共産党の議員の方と笑い声が入ってるでしょ。それはそうですよねということなんですよね。その件を、一般論に解消しないのがいいのではないかと、全て脈絡ですから。反対する意見を封じるというのは民主主義に反するのではありませんかと言われれば、「そのとおりです」と。ただしこの件については、図書館についてのことにおける発言だということをご理解いただきたいということです。

(記者)

 図書館に関して言えば、そうした議員の資格がないといった発言も構わないというような理解ですか。図書館に関して言えば、こうした議員の資格があるかないかっていう発言は、構わないというような、そういう。

(知事)

 あなたも何かしらの調べものがあれば図書館に行きますね。なぜ国会図書館があるんでしょうか、すぐ近くに、議員会館の近くに。国会の近くにある。それは調べなくちゃならないからです。いろんなものを調べないと、現状は分かりません。そうしたものは、これはたとえ小さな村でも町でも、皆さんのためにそろえるべき最低限の文化的なインフラだと僕は思っておりますが、そうした静岡県370万の人たちにとって、これまで葵文庫も含め、重要なものが今利用ができない状況になっているということの中で、新図書館は一つにしましょうと。もともとは、旧来の図書館が使えないというふうなことは想定もしてなかったわけです。ですから、図書館は図書室として文化力の拠点に造るけれども、それは、比較的一般の人たちにふさわしいような学習読書室的なものにしようということだったわけですね。それが突然その図書館が使えなくなったと。それは大変だと、一大事だということで、それならより便利な所の、東静岡のところにどうせ図書室を造るっていうことであれば、200万冊規模の図書館を造ってくださいということになって、それはいわゆるパブリックコメントも終わっておりまして、どなたも反対してないんですよ。ですから、そういうレベルで話をしてるということです。

リニア中央新幹線

(記者)

 今年もよろしくお願いします。リニアについてお伺いしたいんですけれども、先ほど、水に対して心配をしている県民から、アクションを起こしてほしいというような声も上がってるということだったんですけど、知事としてはどのようなアクションを具体的に起こしていくのでしょうか。

(知事)

 そうですね、国会議員の皆さま方、県会議員の皆さま方、特に有力会派は、今の与党と深い関わりがあるので、いろんな形でアクションができるというふうに思っております。それぞれ一人一人、県民の負託を受けている存在ですので、その人たちが、これは党派を超える問題だというふうに思っております。水の問題は、これは右であるか、左であろうが、真ん中であろうが関係ないと。それぞれ右であり、左であり、真ん中であり得ることの前提になっている、一番大切な、生きていくための基礎なので、党派を超えてるところに、党派性のようなものがもし出たとすれば、これは非常に残念なことですね。私はむしろ、有力会派、それから少数会派もいます、そうした人たちが、それぞれできる事柄があるんじゃないかと思うんですけれども、それは差し当たって、ちょっと時間をもうちょっと待とうというような、そういう段階かなという現状認識を持ってますね。これほど多くの人が心配してることですから、何のアクションも起こさないというのは、アクションを起こすためのいわばベースで、例えばこれが県議会で水の保全については、それぞれ考えよう、しかも12月議会は、皆さんご覧になったりお聞きになったと思いますけども、あれはもうリニア議会と言ってもいいような議会でした。党派を超えて、リニアの問題、これ実は水の問題をご心配になっている議員先生がいらして、その発言をされてるわけですね。だから次にするのは何でしょうか。じゃあわれわれが何ができるかということで、差し当たって水の問題は、これは看過できないから、これを保全するために何ができるか、考えるための決議をするということでしょ。それをなさらなかったわけですね。

(記者)

 強い怒りを覚えたというのは、常任委員会の中でふじのくに県民クラブの人が決議案を出されたと思うんですけども、それを自民改革会議の議員の方を中心として、反対の方が多かったので否決されたということに対して怒りを覚えたということでしょうか。

(知事)

 否決されたものに対して、それぞれお考えがあって投票されてるんですね。ですから、委員会に私は出席したわけでもなし、委員会の議決は尊重しなければならないのです。これはそれに反対する人も尊重しなくちゃいけないわけですね。そういうルールなので、ただそれに対して、価値判断を持っているわけですよ、それぞれ誰しも。一人一人。ですから、その価値判断は私も持っておりまして、私はこれはせっかくの機会で、千載一遇の県議会としてのアクションを、あるいは積極的に水問題に関わるという姿勢を出す機会であったというふうに思っておりまして、こんな結果になるとは当時は夢にも思ってなかったですね。ですから、それはそれなんですよ。もう後、誰がどういった、誰が賛成した反対したかというのは、これはもういったん決まった以上は、そのことについてとやかく言うべきものではないということであります。

(記者)

 最後に今後の見通しなんですけれども、JR東海との協議ってのはこれからも続いていくと思うんですけど、協議の場に知事がご参加されたり、また地元理解ということで、JR東海の金子社長は、流域の自治体の首長さんに会いたいというようなお話をされてましたが、知事等のトップ会談とかそういった可能性っていうのは今後あるのでしょうか。

(知事)

 ありとあらゆる可能性は否定しませんけれども、今投げ掛けられてる問題もはっきりしてるわけですね。JR東海さんに中間意見書として出したものに対する回答も出てきて、その回答が不十分であることもはっきりしておりまして、そして今回、その不十分な回答に対してさらに出てきた回答も、これはJR東海さんもおっしゃってますけれども、まだこれ最終回答ではないとおっしゃっている。一方、今おっしゃったように、10市町の首長の方たちの中には、県を窓口にしてるけれども、やっぱり直接話もしたいという意見もありまして、ですからそう遠くない将来に、私自身の県が窓口になっている場合、私どもは副知事が代表格になるわけですけれども、一緒にお目にかかって、できれば全員に出てきていただいて、首長先生にお話をする機会を持ちたいというふうに思ってます。個別にお話をしてますけれども、全首長さんと、私がまず話をするということが、すぐにできることだと思いますね。そうした中で、川勝、差し当たって自分たちの意見を社長に伝えろとか、どんな意見が出てくるか分かりませんけれども、あるいは自分たちのところにしかるべき人が来るようにアレンジしてくれという意見になるかもしれません。そういうことで、皆さま方、本当に六十数万人の、少なくとも水道だけでも、そういう方たちの生命と財産を預かってらっしゃる代表ですから、その方たちの意見をまず、私としてはお聞きした上で、次にJR東海とのアクション、JR東海とのアクションはすでに専門部会二つあって、8回もやっておりますから、いわばそれが国交省のご判断で、前に進んでない状況ですね。国交省としては、JR東海のもっと強いコミットメントを求められているようでありますので、われわれの方としても、県知事と首長との意思統一というか、意見交換というのはとても大事なことだと思ってますから、何とか議会が始まる前に、皆さまとお目にかかりたいとは思っております。




記者質問:東京オリンピック・パラリンピック、知事の発言について

東京オリンピック・パラリンピック

(記者)

 本年もよろしくお願いいたします。オリンピック・パラリンピックに関してなんですけども、本県でも聖火リレー会が行われます。五輪の方は22市町、それからパラの方は5市を通ると思いますが、本県をPRする絶好の機会だと思います。今回のリレーの特徴として、一筆書きではなくて区間、区間を行くっていうことがあると思いますが、それは地元の魅力をアピールするという意味では一つ大きな手段だと思うんですが、一方で人と人の手でつないで、魅力的ではないところもつなげていくってことがリレーではないかというふうな意見もあるようです。これに関して知事はどのようにお考えでしょうか。関連してなんですが、リレーの成功に向けて、県としてどのような体制で臨まれるかというその2点をお願いいたします。

(知事)

 これは、組織委員会とのコミュニケーションというのが大変重要で、これはいわば日本全体で、それこそワンチームでやるべきことなんですね。そして本県の場合、ありがたいことに3日間を与えてくださったわけです。とは言っても、この静岡県をリレーで文字通り走って、この150キロを老若男女のいろんな方がいらっしゃいますから、その人たちで走りきれるかということがあって、それは他の県でも同じです。従いまして、今言いました変則的な形で、しかもオリンピック組織委員会の方から、なるべく多くの人たちに見ていただく、地元のアピールをするように、安全であるように、確実にこのリレーがバトンタッチできるようにと、いくつかの条件がありまして、それをさんざんに議論し、ご了解いただいて決まったということで、今おっしゃったことは理想的なんですけども、100日ぐらいあれば、じっくりずっと回ることができるかもしれませんけど、いかんせん3日しかありませんので、今回のようになったということであります。ともあれ、いろいろな人たちが参加し、そこに背景に映るもの、あるいはその場所というのは、それぞれ静岡県として最もPRしたいということを、多くの識者の方たちの意見を聞いて、また地元の人たちの意見を聞いて決めたところであるということで、静岡県をPRする絶好の機会にしたいということで、今回のコースが決められたということであります。

(記者)

 もう1点すみません、先ほど今しがたなんですが、日本卓球協会の方が五輪の選手を発表されたみたいで、県勢として伊藤美誠選手がシングルスで、それから水谷選手と平野美宇選手が団体の方で、県勢3人がどうも入ったみたいです。注目競技でこういうふうに県勢3人が入ったということに関しての、知事の受け止めをお聞かせ願いますでしょうか。

(知事)

 入るべき人が入ったという感じですね。何しろ伊藤美誠さんと水谷隼さんはリオでもご活躍いただきましたし、平野美宇さんは、伊藤美誠さんと切磋琢磨(せっさたくま)してこられた方でありますからね。今回こうした形で、オリンピック選手に内定決定したということはご同慶の至りと。ぜひ万全の体調で、本番でその日ごろの実力が発揮されて、そして皆から祝福されるような結果に終わるように、ということを祈るということでございます。

知事の発言について

(記者)

 すみません、何か戻るようで申し訳ないんですが、県議会の方が委員会でアクションを起こさなかったことに深く憤られた結果があの言葉だった。で、こういう言葉は二度と使わないとおっしゃったんですが、県議会の議決と、知事の考えが相反することってままあることだと思うんですよ。それに対して、その自分と違うっていうことで深く憤られるっていうことであの言葉が出たとすれば、それは表面上の言葉の問題ではなくて、立場が違うということを、何だかすごく混同されていらっしゃるというか、知事ご自身が、県議会も自分の考えと同じであるべきだっていうことにとらわれていらっしゃるんではないかっていう疑念を抱いたのですが、その点について、もし知事の方から説明なり釈明なりがあるならお聞きしたいというのが1点。

 それから2点目が、何か県民に還元するというのはお仕事なので、予算を粛々と通していくのが県民の利益にかなうと、それはそのとおりなんですが、自民改革会議の方としてもやはり信頼関係が損なわれてる中で、信頼関係を修復しないと予算に応じられないという、こういうロジックだと思うんですが、知事の方から関係改善に向けて何かなさるおつもりはありませんか。2点です。

(知事)

 そうですね、反対意見は、今まで10年間、言ってみれば日常茶飯でございましたね。それからさらに言えば、私は学問をしてきました。それで新しい事実を発見した、あるいは新しい論理を見出したということに対して、無視される、あるいは荒唐無稽と言われるというふうなことも経験して、そして自分の学説を通してきました。そうした経験があります。ですから、意見に反対があるというのは当たり前のことだというふうに思っておりますが、今回の場合、水の問題は、あまりにも重要だというふうに思っておりまして、そうしたことが、ああいう不適切な発言になったこと、不適切な発言に対しては、もう二度としないということであります。ですから体質の問題ではなくて、これは本当に水の問題であるということでございます。

 関係修復の方は、二つ論点があったわけですね。繰り返しになりますけれども、いわゆる反対意見に対して、それは資格がないというのは図書館に関することで、これは全体に一般論に解消するのは、牽強付会であって、曲解であるということで、そこはご理解いただければ済むことだと思っております。そして、この不適切な発言については、もう二度と使わないということで、ご理解をいただければというふうに思っておりまして、そういう矛先は、情熱は、何か県民のためになるかという方向に向けていただければ、いいかなというふうにお願いする次第です。




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