(記者)
ありがとうございます。もう一つ、今、篠原の野球場の話が出ました。県民アンケートなどで、規模についていろんな意見があったかと思います。知事は、今、プロ野球誘致なども含めるといった考えを持っているか教えてください。
(知事)
プロ野球も、今12球団ですね。それを増やすという動きとかあるようで。ですから今、そうした動きも見ながら、今度新しく造られる篠原の球場は、そうした人たちの注目を浴びるようなものにした方がいいという考えは持っております。ただスポーツの、プロのためだけのものであってはならないというふうに思っておりまして、県民各層が、ソフトボールからいわゆるプロの野球まで楽しめるような、そういうものを念頭に置きながら、しかし、一流の選手を身近に見るということがとても大切なので。篠原の場合には、何万というような、1万以上の数字が上がっておりますので、これは当然プロが試合ができるということで、そうしたところが、太平洋のいわば札幌から仙台、そして関東地域、そして名古屋そして広島、それから九州、福岡とこういうところに、太平洋上のど真ん中に、静岡県位置しておりますから、関心を持つ球団があることは、前の草薙を増改築したときに、いくつかのところからアプローチがありましたので、今回新築ということになれば、関心があるところが出てくるということは考慮しておかなくてはならないと思っております。
(記者)
2万2千という数についてはいかがでしょうか。
(知事)
そうですね。草薙が2万2千ということで。この2万2千というのは、楽天が持っております球場がそうだったんですが、その当時でありますけれども、従って、それに合わせようということで。仮にプロが来た場合には、日本シリーズを戦うと。そこが仮にホームグラウンドになれば、3万人必要だということで、確か楽天の球場も3万人が入るようになったかなと思っておりますけれども。そうしたところから2万2千という数字が出ました。そして、やっぱり浜松は野球王国の一つですから、浜松の名は、かつての甲子園での健闘から、静岡とともに、高い、いわばネームバリューを持ってるわけですね。その意味でやっぱり草薙よりも小さいということに対して、何としてでもそれと対等ぐらいのレベルの球場は欲しいという強い意見が寄せられているという、そういうことで2万2千という数字が出てきてるということです。
(記者)
よろしくお願いします。スポーツ・文化観光部に関してなんですけれども、これは単純に部の名前にスポーツを加えるだけなのか。それとも、課も編成し直すのか、どういう方針でしょうか。
(知事)
そうですね。仮に、人材にもよりますけれども、文化・観光部となれば、「文化部長でしょうか、観光部長のイメージがどちらが強いですかね」があるでしょ。だから、スポーツ・文化観光部となったときに、人材がいなければ名前だけになりますから。今、スポーツ担当部長、ご存知のとおり広岡さんが務めております。局長を山本君が務めておりますけれども、その周囲にいる例えば大石さんにしても、見るからにスポーツマンですね。そしてそれが、例えば検討するといった場合、議会で。そうすると、文化・観光部長が答弁なさるわけであります。ですから、文化・観光部長は文化・観光部というそのイメージの中で、選ばれてきた部長さんなわけですね。スポーツ・文化観光部となれば、やはりスポーツに通暁している、そういう職員というものと、それに応じた形での編成ということが大事で、議会における答弁あるいは説明におきましても、スポーツの比重がぐっと増すということになると思います。私のこの10年余りの職員の皆さま方を見ている限りにおいては、文化部長とスポーツ部長と並べたときに、どちらの人数が人材として多いかというと、これは失礼に当たったらいけないんですけれども、スポーツ部長になった方が、文化部長になるより、可能性として高い人が多いということで、人材は、スポーツ部に実は潜在力として静岡県にはあるんではないかと。
パっと顔を見れば、皆それぞれスポーツのイメージがサーッと出てくるわけですね。そういう意味で、編成も文化・観光偏重から、スポーツ・文化観光ということになりますので、対等くらいになっていくんではないかという見通しは持っております。ただしこれは、組織再編というのは大変に大きな問題なので、まだ1月、2月にかけて、じっくり皆さんのご意見を承った上で、それで決めたいというふうに思っています。
(幹事社)
そのほか、よろしいですか。では、自由に質問ある社はお願いします。
【知事の発言について】
(記者)
どうぞよろしくお願いいたします。年末のことなんですけれども、年末に知事が行われた緊急の会見といいますか、「ごろつき」、「やくざ」というご自身の発言に関する会見を開かれましたけれども、この中で、一体このごろつきあるいはやくざという言葉が、一体誰に対して発せられたものなのか、何に対しての謝罪なのかという中で、明確にされませんでした。そのことについて自民党は、この会見は謝罪になっていないというふうに言っている向きもありまして、新年度予算の協議にも応じない方針を示していますけれども、こうした自民党の姿勢についてどのようにお考えになっているのか。そして、今回ご自身の発言がこうした事態を招く結果になったわけですけれども、今後、新年になって発言について何か、例えば気を付けたりとか、その姿勢を変えるとか、というようなお考えがあるのかどうか、その2点をお願いします。
(知事)
はい。昨年二つのことが問題になりました。いわゆる、この知事の意見に反対するということは認めないといったようなことが、二元代表制に対する冒瀆(ぼうとく)だというふうに言われたわけですけども、これはもう曲解ですね。図書館についてだけ言った発言です。ですから、この図書館を造るというのは、学校で先生が教室を閉じたり、授業をしなかったり、あるいは教科書がなくなると一緒でありますから、静岡県の県民の代表として、首長さんも、議員さんも、みんなこれは必要であるということを前提にした上で、この文化力の拠点というものの中に、それ以外のものが入っていると。しかし、図書館については、皆賛成してられると。そうですよねと。図書館に反対するというのは、議員の資格がありませんねという、そういう話なので、それ以上でも以下でもないということであります。
それからもう一つ発言は、これはもう極めて不適切でございまして、その源は、リニアの問題が県の中で大きな話題になっておりまして、水に対して県民の皆さんが大変心配されてると。特に大井川流域の皆さま方がそうですね。ですからアクションを起こしてほしいという、そういう要請が出てきてるわけです。それは、市長さん、首長さん、商工会、商工会議所、さまざまな団体から、利水関係の団体から出てきております。これに対して、静岡県議会の委員会で、このアクションを起こさないという結論を出されたわけですね。この結論に対して私は強い怒りを覚えました。しかし、怒りを覚えたからといって、それを尊重しないというわけではありません。しかし、言い過ぎたということでありまして、そのことに対する反省は深く自らに言い聞かせておりまして、こういう言葉は、二度と使わないということです。昔から「過ちは改むるにしかず」といいますけれども、改めるということで、二度とこういう過ちは起こさないということでございまして。令和、美しく和しているという時代に、そうした汚い言葉は決して使わないでおこうということを、年末から年始にかけて自らに誓いました。以上です。 |